概要アルコールを置換基として含むエン反応。反応後はエノールとなるが、互変異性によりケトンあるいはアルデヒドとなる。熱的条件では通常のエン反応と同様、収率が低い場合が多いが、塩基を作用させてアルコキシドとすることで大幅に反応が活性化される。

少し古い文献例になりますが、オキシアニオンによって促進されるエン反応の最初の例です。
オキシエン反応も知らなかったのですが、水酸基部分をオキシアニオンにしてやることで、大幅に反応が活性化される事実は、非常に興味深いです。
エン反応が活性化される原理はどうなっているのでしょうか?
残念ながら、参考にした文献にはそのあたりの記述はありませんでした。
今後、このへんのことについて調べてみたいと思います。
参考文献G. A. Schmid, H.-J. Borschberg Helv. Chim. Acta., 2001, 84, 401–415.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/1522-2675(20010228)84:2%3C401::AID-HLCA401%3E3.0.CO;2-7/fullG. A. Schmid, H.-J. Borschberg Helv. Chim. Acta., 2001, 84, 388–400.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/1522-2675(20010228)84:2%3C388::AID-HLCA388%3E3.0.CO;2-P/full